20211209 谷川岳に生きたドクター ~4-1 道徳~
「私たちの生活を守ってくれている人にはどんな人がいますか。」
・スクールガードリーダー
・駐在所や警察の人
・学校の先生 などなど
「そういう私たちの生活を守ってくれている人は、どんな思いでやっているのか、今日は考えていきますよ。」
教材は「谷川岳に生きたドクター」です。
谷川岳は群馬県と新潟県をまたぐ山です。
石川さんというお医者さんが出てきます。石川さんについて説明していきました。
「石川さんは、どういう思いでお仕事をされているのかを考えていきます。」
子ども達は、教師が読む話を石川さんのことを考えながら静かに聴いていました。
話を読み終えると、今日の課題を板書します。
(課)自分たちの生活を支え、守ってくれている人たちはどのような思いでしてくれているのだろう。
「石川さんは、村の人たちにどんなことをしてくれていましたか。」
・どんな天気でも人を助けようとしていた
・親切にしてくれていた
・貧しい人にはお金を取らない 神様のような
・自分の病気のためでもあった・・・
「この石川さんにどんなことを思ったかな?」
・ずっといてほしい
・優しいし、お金も取らないからずっとこの村で診察をやってほしい
・安心する ・いつもありがとう
・石川さんに頼ってるし、いないと困る
・ありがとうとかんしゃしている
「そかいをしていたよね。その時になぜ、もどる気がしなかったのだろう。なぜ谷川岳に残ったのだろう。」
今度は、2~3人で話し合います。
自分の考えを友達と出し合いました。
全体で考えを出し合います。
・自分が残るとみんなが助かる
・村の人を守りたい
・ずっと元気でいたい
・村の人と心が通じている
・谷川岳は人が少なく、静か
「それは、誰のことを考えているの?」
「自分のこと?」「村人のこと?」
子ども達の考えに対して、教師が問い返しをしていきます。
「でも、ときどきはしかっていたよね。」
・登山は危ないので、
・けがをしてほしくない
「厳しくするのは、何を教えたかったのかな。」
・命の大切さ
「命の大切さを伝えようとしていたんだ。
こういう気持ちを知ったら、村の人たちは、どんなふうに思うかな。」
・働き過ぎじゃないかと心配
・素晴らしい人だ
・自分もしてあげたい
・倒れたらこっちが困る
・めいわくかけている
「めいわくかけているの?」
「こんなことを考えたら、恩返しじゃすまないのかもね。村の人たちは感謝だけじゃない、もっと違った思いもあったのかもしれないね。」
この話合いの後は、今度は私たちの生活に視点を向け、「広小の地域の人たち」について考えていきました。
・スクールガードリーダー ・お医者さん ・近所の人 ・旗当番の人 ・登校班の班長
そして、広小の環境美化会員のお二人からいただいたメッセージ(ビデオにて)を聞きました。
お二人は、広小のために学校整備を長い間、担当してくれています。
「どんな思いでお仕事をされているのか、教えてください。」
日頃の思いを聞きました。
・みんなを不審者から守るために伸びた木や草を切ったり刈ったりして、見えるようにしています。
・みんなが安心して学校で生活できるように、と思ってやっています。
・みんなのあいさつで元気をもらっていますよ。
みんな真剣にビデオを見ていました。
「お二人の方が、どんな思いでやってくれていたのか、今まで考えたことあったかな…。」
最後に振り返りを書きました。
「今日の学習を通して考えたこと」
これまで自分はどうだったか、今日の学習を通してどんなことを思ったか、など思い思いに道徳ノートに書いていました。
教材を通して学んだ石川さんの生き方と実際に自分たちの近くでみんなのために働いてくださっている方々の思いを結び付けつけ、自分はその方々に対してどのように接してきたか、どんな思いをもってきたか、またこれから自分はどうあるべきかについて、子ども達なりに考えさせる授業でした。
いろいろな方の思いに心を寄せて考えることは、とても大事な学びです。
相手の思いをしっかりと受け止めるとともに、今後も自分はどうあるべきかについてじっくり考えていけるといいです。