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2021年12月の記事一覧

NEW 2021,12,24 心に残ったベスト3  ~2学期終業式から~

終業式では、次のようなことを話しました。

 

(前略)

わたしが、心に残った広小の皆さんの姿、ベスト3(スリー)をお話します。

<写真を見ながら>

1つ目は、「心のこもったあいさつ」です。とてもよくできるようになったと感じています。

 学校の中では、ほとんどの人が「おはようございます」「こんにちは」のあいさつができています。素晴らしいと思います。でも、もっと素晴らしい人がいます。

それは、毎朝、交通指導員さんや広田駐在所のおまわりさん、スクールガードリーダーさん、安全ボランティアさん、さらに道に立ってくださっている保護者の方にも、顔を向けて、頭を下げ、ていねいに挨拶ができる人がいるということです。このようなあいさつができる人がすごく増えてきました。

相手に対する礼儀と感謝の気持ちを、言葉と行動でしっかり伝えられているなあと感じます。挨拶をされた人は言葉を返さなくても、うれしそうな顔をされるので、その気持ちを感じ取ることができます。

2つ目です。「最後までやり抜く力」です。

 全校で鼓笛に取り組みました。みなさん、たくさん練習をしましたね。何度も何度も練習をして、みんなの心が一つになるまで、あきらめずに最後までやり抜きました。

一生懸命、取り組む姿は、見ている人の心を感動させます。すばらしい演奏・演技だったと思います。

 運動会、そして、4年生のささら発表でも、頑張りが見られました。

なんでも練習は大変ですが、最後までやり抜いた後の充実した気持ちは、いつまでも心に残ると思います。

3つめは、「相手を思いやる」すがたです。

 これは、特に縦割り活動で感じました。広田小の子ども達は、一人一人が相手の気持ちを考え、思いやる心をもっていると思います。でも、それだけではないのです。6年生を中心とした高学年がじょうずにリードしてくれているお陰でもあると思います。お兄さんお姉さんが、みんなの意見を聞いたり、小さい学年の子たちに声をかけたりしているからこそ、楽しく仲よく過ごせるのだと思います。また、3,4年生のお友達も見ていると、とても親切な人が多いのですね。そんな姿を1・2年生の子たちがよく見ています。とても素敵な姿だと思います。

 

「心のこもったあいさつ」「最期までやり抜く力」「相手を思いやるすがた」

どれも、広小のみんなが自慢できることです。

 

さて、今年は「うし」年、何事にもじっくりと取り組んだ年でした。

来年は、なに年でしょうか。

「とら」ですね。前に読んだ、おはなしの中では、前の晩から出発していたうしやねずみには負けましたが、一番足の速かったトラです。

ですから来年は、あっという間に過ぎてしまうかもしれません。

新年の目標をしっかり決め、トラのように強い気持ちで、目標に向かって何事にも取り組んでほしいと思います。

それでは、年末とお正月の行事を楽しみ、安全で健康に冬休みを過ごしてください。

みなさん、よい年をお迎えください。

 

緊急事態宣言中から始まった2学期でしたが、無事に終えることができました。

様々な面でご支援・ご協力くださいました保護者、地域の皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

NEW 2021,12,17 冬がいっぱい ~2-1国語~

国語の授業「冬がいっぱい」です。

めあては、「冬をかんじることばを見つけよう」です。

「冬をあらわす言葉は、いっぱいあるよね。」

教科書にある「ゆき」の歌詞をみんなで読みました。

そしてその後、「ゆき」の歌を聴きました。

みんな口ずさんでいました。子ども達の心の中は、もうすっかり冬…、というより冬休みのイメージかもしれません。

「冬をあらわす言葉はあったかな。」

・こたつ

・ねこ

・犬

・雪

「今日のめあては、『冬を感じる言葉を見つけよう』なので、みんなで冬をあらわす言葉をさがしてみましょう。」

タブレットの準備をしました。

タブレット内のアプリ「オクリンク」を使って、探した言葉をカードに書いて集めていきます。

たくさん言葉が集まったようです。

出尽くして、考え込んでいる子もいました。

「今集めたカードをグループごとに分けてみましょう。どんなふうに分けられるかな。」

・食べる物・花・つくるもの・生き物・行事  …

「お隣の人に言葉カードを送ってみてください。」

隣りのお友達に自分が集めた言葉カードをタブレット上で送ります。

メールのような機能が付いていて、誰に送るかも選べます。

隣のお友達と、言葉カードを交換し、お互いに見合いました。

「そうかあ。この言葉もあったなあ。」「自分と同じだ。」「これ、何?」

何気ない会話が飛び交います。

交換し合ったあと、こんどは教師に自分が作った言葉カードをタブレット上で提出しました。

2年生ですが、操作をどんどん進めています。覚えるのが速いです!驚きました。

みんなで一人一人が提出したカードを見ていきました。

今日は全員のものは見られませんでしたが、またあとで見ることに。

「今日のめあてはなんでしたか?」

教師が確認していきます。

冬を感じる言葉見つけ。

タブレットを使い、自分で見つけ、お友達に伝えたり伝えられたりと、とても楽しく学ぶことができました。

次回は、今日勉強した言葉をプリントに書いていきます。

1人ではいくつかしか見つけられなかった言葉でしたが、友達の言葉を知ることで新たな発見がありました。

みんなで学ぶことのよさを感じた1時間でした。

NEW 20211213 もののあたたまり方 ~4-1 理科~

「水や空気はどのようにあたたまっていくのか」についての学習です。

「バーベキューなどで使うくしは金属ですね。金属があたたまる様子を見たことがありますか。」

・フライパン

・ストーブ

・やかんであたためたとき

・フライパンのもつところがあつくなっていた時があった

今日は、金属がどのようにあたたまっていくのかについて考えていきます。

「スプーンは金属ですね。」

今日は、はじめにビーカーにお湯を入れて、スプーンが温まっていく様子を調べていきます。

教師の説明を聞き、班ごとにスプーンのあたたまり方の実験をしました。

「スプーンは温まったかな。」

子ども達はスプーンを取り出し、柄のほうから徐々に先のほうを触ってみます。

「あったかい!」

「やけどに気を付けてね。」

どのあたりが一番温まっているかを調べ、ノートに書いていきます。

その後、全体で話し合いました。

「どこが温かかったかな?」

教師が黒板に絵をかきながら確認していきます。

「全体がすぐに温まったかな?」

・全体ではない

○ あたたまるまでには?   ーーー→ 時間がかかった

○ はしっこも少し温かかった?ーーー→ 熱していないところも温かくなる

温めた部分から徐々に温かくなっていました。

熱が伝わっているようでした。

「こんどは、金属棒とガスコンロを使って実験をします。」

「温まったかどうかを調べるには、どうしたらいいですか?」

・水でぬらす

・機械で調べる

・紙を貼っておいて焦げるかを見る   

子ども達からは、さまざまな考えが出てきました。

すると、教師があるものを見せます。

「棒に液を塗りました。熱くなると、ピンク色になります。冷やすと…。」

テレビでその様子を見ました。

・ほんとだ!

「この液を塗った棒を使って、金属がどう温まっていくかを見ていきます。」

「この液のことを『示温インク』と言います。」

はじめてこの言葉を聞きました。温度を示すインクのことです。

(問)金属はどのように全体が温まるのだろう。

(実)示温インクを使って調べよう。

 「まずは、ノートに予想を書いてみましょう。」

「最初は、どこが温まるかな?」「次は?」

全体でどのように金属が温まっていくのか、予想をしていきました。

そして、いよいよ、実験の準備です。

金属の棒をスタンドで固定して行います。

コンロを用意して準備完了。

「やけどに注意してくださいね。」

実験開始です。

 どの班も気を付けて実験を行っていました。

結果はすぐに出たようです。

「予想した通り温まっていた?」

・あったまっていた

結果を確認していきました。

どの班も結果は同じようでした。

今日は、時間が無くなってしまったので、ここで終わりです。

最後に振り返りをして授業を終えました。

金属がどのように温まっていくのかは、実験をすることでよくわかりました。

次回は、金属の板を温めていきます。

 

課題に対して予想を立て、実際に実験をして確かめる。

確かめたことは知識となって残り、次の学習につながります。

理科では、普段使わない火の扱い方についても学びます。

目的を明確にして、段取りを確認しながら実験を行ったり、安全に気を付けて作業をしたり、結果を正確にノートに記録したり、友達と声を掛け合いながら進めたり…。子ども達の様々な活動とともに学習が進んでいきます。

片付けも自分たちで考え、最後までしっかりと行っていました。

成長を感じます。

NEW 20211209 谷川岳に生きたドクター ~4-1 道徳~

「私たちの生活を守ってくれている人にはどんな人がいますか。」

・スクールガードリーダー

・駐在所や警察の人

・学校の先生  などなど

「そういう私たちの生活を守ってくれている人は、どんな思いでやっているのか、今日は考えていきますよ。」

教材は「谷川岳に生きたドクター」です。

谷川岳は群馬県と新潟県をまたぐ山です。

石川さんというお医者さんが出てきます。石川さんについて説明していきました。

「石川さんは、どういう思いでお仕事をされているのかを考えていきます。」

子ども達は、教師が読む話を石川さんのことを考えながら静かに聴いていました。

話を読み終えると、今日の課題を板書します。

(課)自分たちの生活を支え、守ってくれている人たちはどのような思いでしてくれているのだろう。

「石川さんは、村の人たちにどんなことをしてくれていましたか。」

・どんな天気でも人を助けようとしていた

・親切にしてくれていた

・貧しい人にはお金を取らない 神様のような

・自分の病気のためでもあった・・・

「この石川さんにどんなことを思ったかな?」

・ずっといてほしい

・優しいし、お金も取らないからずっとこの村で診察をやってほしい

・安心する  ・いつもありがとう

・石川さんに頼ってるし、いないと困る

・ありがとうとかんしゃしている

「そかいをしていたよね。その時になぜ、もどる気がしなかったのだろう。なぜ谷川岳に残ったのだろう。」

今度は、2~3人で話し合います。

自分の考えを友達と出し合いました。

 全体で考えを出し合います。

・自分が残るとみんなが助かる

・村の人を守りたい

・ずっと元気でいたい

・村の人と心が通じている

・谷川岳は人が少なく、静か

「それは、誰のことを考えているの?」

「自分のこと?」「村人のこと?」

子ども達の考えに対して、教師が問い返しをしていきます。

「でも、ときどきはしかっていたよね。」

・登山は危ないので、

・けがをしてほしくない

「厳しくするのは、何を教えたかったのかな。」

・命の大切さ

「命の大切さを伝えようとしていたんだ。

こういう気持ちを知ったら、村の人たちは、どんなふうに思うかな。」

・働き過ぎじゃないかと心配

・素晴らしい人だ

・自分もしてあげたい

・倒れたらこっちが困る

・めいわくかけている

「めいわくかけているの?」

「こんなことを考えたら、恩返しじゃすまないのかもね。村の人たちは感謝だけじゃない、もっと違った思いもあったのかもしれないね。」

この話合いの後は、今度は私たちの生活に視点を向け、「広小の地域の人たち」について考えていきました。

 ・スクールガードリーダー     ・お医者さん       ・近所の人   ・旗当番の人   ・登校班の班長

そして、広小の環境美化会員のお二人からいただいたメッセージ(ビデオにて)を聞きました。

お二人は、広小のために学校整備を長い間、担当してくれています。

「どんな思いでお仕事をされているのか、教えてください。」

日頃の思いを聞きました。

・みんなを不審者から守るために伸びた木や草を切ったり刈ったりして、見えるようにしています。

・みんなが安心して学校で生活できるように、と思ってやっています。

・みんなのあいさつで元気をもらっていますよ。

みんな真剣にビデオを見ていました。

「お二人の方が、どんな思いでやってくれていたのか、今まで考えたことあったかな…。」

最後に振り返りを書きました。

「今日の学習を通して考えたこと」

これまで自分はどうだったか、今日の学習を通してどんなことを思ったか、など思い思いに道徳ノートに書いていました。

 教材を通して学んだ石川さんの生き方と実際に自分たちの近くでみんなのために働いてくださっている方々の思いを結び付けつけ、自分はその方々に対してどのように接してきたか、どんな思いをもってきたか、またこれから自分はどうあるべきかについて、子ども達なりに考えさせる授業でした。

いろいろな方の思いに心を寄せて考えることは、とても大事な学びです。

相手の思いをしっかりと受け止めるとともに、今後も自分はどうあるべきかについてじっくり考えていけるといいです。

NEW 20211208 町人の文化と新しい学問 ~6-1 社会~

6年生は、歴史の勉強をしています。

はじめに、これまでの学習を振り返りました。

江戸時代の後半。武士だけでなく、町人も文化に親しむようになってきました。

「歌舞伎、人形浄瑠璃で有名な脚本家がいたよね。誰だったかな。」

教師が質問を投げかけ、わかる人は立って答えます。

・近松門左衛門

「浮世絵も盛んになって、印刷業も増えてきたね。有名な画家は誰だったかな。」

・歌川広重

「西洋の学問も入ってきたね。医学も入ってきたけれど、『解体新書』を書いたのは前野良沢と誰だっただろう。」

・杉田玄白

「GPSのない時代、日本地図が描かれたけれど…。」

・伊能忠敬

意外と忘れていることがあり、全員で復習することは大事だと思いました。

みんなで歴史上の人物の名前を思い出し、「そうだった。」「わかった。」などとつぶやきも聞こえます。

それぞれがしっかりと確認をしていきました。

「今日は、国学について学習していきます。」

(問)国学とはどのような学問なのでしょうか。また、人々は幕府に対してどのようなことを思うのでしょうか。

「今日は、国学と幕府について調べていきます。」

はじめに教科書を読んでいきました。

当時、日本にはさまざまな学問が入ってきたのですが、その中でも国学を勉強しようという流れが出てきました。

「国学ってわかる?」

子ども達に問いかけながら、教師が板書していきます。

国学…日本人がもっていた考え方

「この人、知ってるかな。」テレビで人物絵を映し、問いかけます。

「本居宣長ですね。」

「どんな人なのか、まずは、自分で調べてみましょう。その後、グループでまとめていきます。」

一人一人が本居宣長について調べていきます。

まずは教科書を見て、わかったことを箇条書きで書いていきました。

さらに調べたい人は、机上に用意したタブレットも使うことができます。

 5分間、個人でまとめます。

みんな、真剣に取り組んでいました。

次に、グループで話し合います。

それぞれがノートにまとめたことを、確認していきました。

グループでまとめた用紙を黒板に貼り、発表をしてもらいました。

2班の発表。

代表の子が、前に出て発表をします。

本居宣長について、多くの情報を伝えていました。その中で、教師から全体へ質問を投げかけていきます。

「『古事記』という書物をつくったのですね。前にも似たような書物がでてきたけど、覚えていますか。」

すぐには出てきませんでしたが、『日本書紀』を覚えていたお友逹の言葉でみんな思い出したようでした。

「これが社会に大きな影響を与えたのですね。付け足しはある?」

4班

国学に全力を注いだことを発表しました。

今日の前半の問題は、国学について学びました。次は、後半部分の問題を考えます。

「では、人々はこれをどのように思っていたのでしょうか。」

 テレビに映した教科書の絵を提示し、教師が質問をしていきました。

「これは何をしているの?」

子どもから出た発言をもとに、次々と教師が問いかけてきます。

「物価って何?」

「飢饉とは?」

「お米がとれないと値段はどうなるの?」

「打ちこわしって?」

新しい言葉が次々に出てきて、子ども達はそのことを理解しながら考えていきます。

・だんだんと庶民の生活が苦しくなって、不満に思うようになったこと。

・打ちこわしや百姓一揆が起こり幕府を批判する動きが出てきたこと。

などを学びました。

最後に、各自が国学についてタブレットでまとめました。

小学校では、6年生で歴史を広く浅く学びます。まさに基礎の内容です。

小学校で学んだことは、中学校や高校でさらに深く学んでいく土台となります。

教科書にある資料を上手に活用し、歴史上の出来事やその背景を考えていくと、より歴史が楽しくなってきます。

自主学習でまとめ直すのもよいかもしれません。また、意外に歴史漫画も有効です。

自分に合った学び方が見つかるといいですね。日本史は奥が深いです。