校長室日記
20210630 3-1 算数 ~わり算を考えよう~
はじめに、これまでに習ってきた内容を振り返ります。
(問)ゼリーが12こあります。1人に3こずつ分けると何人に分けられますか。
「なに算だろう?」
「なんでわり算ってわかるの?」
「何人に分けられますか?」
子ども達とのやり取りが続きます。
これから学習する内容は、少しだけ違います。
(問)ゼリーが14こあります。1人に3こずつ分けると何人に分けられますか。
「わかっていることはありますか。」―線で引きます。
「聞いていることは何ですか。」波線で引きます。
「何算の式になりそう?」
「わり算」と答えます。「どんな式になるかな?」
14÷3
子ども達からは、思わず
「あれー?」「んー?」といった声があがります。
なぜかというと、これまでに習った計算と違うからです。
「割れない!」
「今日は、みんなに14÷3のやり方を考えてもらいますよ。」
今までの勉強したところと似ているところ、違うところがあるので、そこを考えながらやっていきます。
(かだい)今までのわり算とにているところとちがうところを見つけよう。
悩んでいると、先生からヒントが出されました。
「今までどんなやり方があった?」
・1こ分け ・まとまり分け
「どっちのやり方でやる?」「まとまりかな。」
「3こずつ分けていくんだよね・・・。」黒板のカードでちょっとだけヒントをもらいました。
すぐに一人一人がノートにかいて取り組みます。
多くの子が、ノートに〇を14個書いて、3こずつ分け始めました。
それぞれが考え終わると、どんなふうに取りくんだか発表しあいます。
全体でさまざまな考えを共有していきます。
「3こを4人に分けると、3×4人で12 2こあまります。だから4人に分けられる。」
確認するために、1人の場合から計算していきました。
1人 1×3=3 2人 2×3=6 3人 3×3=9 4人 3×4=12 4人 4×4=16 「あれ?」
今までと <にているところ> かけざんをつかう
<ちがうところ> あまりがでる
「いつもいつもぴったり分けられるのではないのですね。」
あまりがあるときもわり算が使えるということがわかりました。
そして、答えの見つけ方は、今まで通り「わる数」のだんの九九をつかうということです。
それから実際に、14÷3の計算の仕方をノートに書いてみました。
(式)14÷3=4 あまり2 答え 4人にわけられて2こあまる
*3の段の九九を使う
最後に振り返りです。今日の学習でわかったことや疑問に思ったことなど、思い思いに学習を振り返りました。
わり切れないわり算も今までと同じように計算できることがわかりました。
算数の面白さを感じた授業でした。
つぎは、どんな問題に挑戦するのでしょうか。楽しみです。
20210629 6-1 道徳「マザー・テレサ」 ~社会のためにできること~
はじめに1枚の写真を見て考えます。
この人物について子ども達に聞いてみると、何となく知っている子もいました。
「マザー・テレサ」です。
今日は、マザー・テレサの生き方を通して「社会のために私たちができること」を考えていきました。
読み物教材を読んだ後、マザー・テレサは、どんな気持ちで道に倒れた人を運んだのか、考えていきました。
・早く助けてあげないと
・死んでしまう
・早く運ばないと いろいろな考えが出てきました。
しかし、コルカタにはこのような人たちがたくさんおり、なぜ助けないのか、と言われたテレサがどんなことを考えたのかといった教師の問いかけに、子ども達はさらに考えていきました。
・何事もないような感じでいるのでは。
・いかりを感じた。そんなことを言わずに早く助けてほしいのに。
・貧しい人を助けなくては…。
「貧富の差が大きくバタバタと人が倒れているのだよ。こういう状態、どうなのかな。」
すると、
・こんな人たちがいますと当たり前のように言っている。
・なんで助けないんだろう。
「なんで助けないの?」
・他人事なんだと思う。
・1人助けると、何で助けないのかと言われるから。
・お金を払ってもらえないから
・病室もいっぱいなのではないか。だから助けても…。
「それで、死を待つ人の家にはこばれていったのだね。」
今日の課題は、「社会のために自分ができることはどんなことだろう。」
「治る見込みのない人も抱きかかえて祈りをささげていたけれど、どんな思いだったのだろう。」
・最後に死を待つのではなく、一分一秒でも生きてほしいという思い。
・天国に行っても幸せになってほしい。
・最後に安らかに眠ってほしい。
・もしかしたら生き返るかもしれない
「諦められない気持ちなのかな?」
・ずっと苦労してきたから
・今まで大変だった。今度生まれるときは幸せになってほしい。
「マザー・テレサからの愛とは、どういうものなのだろう。」
・貧しい人を助ける気もち
・少しでも幸せにすること
・一人一人が平等
「マザー・テレサが伝えたいことは何だったのだろう。
そして私たちには何ができるのだろう。」
それぞれが考えをワークシートに書いていきました。
その後、近くの人と交流し合い、全体に広げます。
このあと、全国の小学生が取り組んでいる例が紹介されました。
「自分たちができることはどういうことだろう。」
改めてみんなで考えていきました。
人のために何かをやりたい、という思いをもてることはとてもすばらしいことです。
そしてもっと大切なことは、小さなことでも声に出し、行動に移せることだと思います。
広小でもやっている「ちょボラ」。まずはここからスタートができそうです。
今後はさらに視点を外へ向け、さまざまな問題についても考えて言ってほしいです。
20210625 1-1 算数「ひきざん」 ~のこりはいくつ?~
今日の算数は、「のこりはいくつ ちがいはいくつ」の勉強です。
はじめに、前の時間にやった復習をやりました。
7-4
「ブロック出してやってみようね。」
「7から、4こひくよ。」
一人一人が問題に取り組んだ後、実際に、黒板でブロックを使い、確認をしていきました。
さて、今日の問題に入ります。白とグレーのうさぎの絵が教科書にのっていました。
「うさぎが8ひきいます。白い(白のウサギの絵)うさぎは3びきいます。グレー(灰色のウサギの絵)のうさぎは、なんびきいますか。」
「今日のおはなしと前のおはなしの違い、わかる?」
担任が問いかけます。
「前のおはなしは、とりがとんで行っていなくなってしまったお話だったね。今日は、へっちゃうのかな?」
子ども達は「ううん」と首を振っています。
教科書のもんだいをみて、うさぎがぜんぶでなんびきいるのか、そのうち白いうさぎはなんびきいるのか、赤色鉛筆で数字に線を引いていきました。
なにざんで考えるのか、子ども達と考えていきます。
「ブロックをつかってみようか。」
ブロックをうさぎに見立てて、机の上においてみます。
まずは、自分一人でやってみます。
次に、全体でやってみます。
「8ひきは、しろうさぎとグレーのうさぎを合わせた数だよね。」
「わかっているのは、しろうさぎが3びきだね。」
教師が、黒板のブロックを使い、一つ一つ確認しながら進めていきます。
子ども達は、黒板のブロックを見ながら、自分のやりかたと比べていました。
「しろうさぎを取ると…。」
「なにざんかな。」「ひきざん」
もう一度、やり方を説明します。
(しき)8-3=5
「お話だから、答えも書きますね。」
「うさぎさんだから、なんて答えをかくのかな。」「〇〇ひき」
(こたえ)5ひき
最後に、練習問題に取り組みました。
問題を読んで、「わかっていること」と「きいているところ」について線を引いて取り組みました。勉強の内容がだんだん難しくなってきています。
授業に集中するためには、学習道具(えんぴつがけずってある、赤鉛筆、消しゴム、ノート、ブロックなど)がそろっていることが大事です。
45分の授業は、慣れるのに大変だと思いますが、集中して頑張ってほしいと思います。
今日の授業はみんなよく頑張っていました!
20210624 5-1 理科 ~植物の成長に必要なもの~
実験の考察をしました。
植物の成長に必要なものを考えていきます。
課題「植物がよく成長するためには、発芽の条件の他に何が必要か調べよう」
予想は、養分、日光…。
とうことで「日なたと日かげ」、「肥料ありと肥料なし」で育てた植物をもとに、育ち方はどのように違うのかを調べていきます。
「予想が正しかったか、何を見て調べればいいのかな。」
比べる際の視点を全体で確認します。
子ども達からは、「葉の数」「葉のの大きさ・色」「草たけ」「茎の太さ」などのキーワードが出てきました。
班ごとに養分グループと日光グループを分担し、大事なキーワードをもとに調べていきます。
二つの植物の成長を見比べ、まずは自分の考えをもちます。
次にグループ内で互いの考えを交流し、最終的に班の考えをまとめていきました。
グループ内で出された様々な考えをもとに、今度は、全体で考えていきます。
はじめに「日光あり・なし」についてです。
次に「肥料あり・なし」についてです。
各班からは、さまざまな意見が出されました。
なかには、あまり違いが見られなかったところもあったようです。
「どちらともいえない班もあったようですね。」
「でも今、発表してもらった中で、多くの意見からどんなことが言えるだろう。」
「養分は、あった方がいいのですか?」
「日光は?」
このあとも先生と子ども達のやり取りは続いていきました。
はじめの予想から観察・考察、そしてまとめへ。
最後は、振り返りを個々にノートに書いていました。
実際に観察して成長の違いを確かめる学習は、子ども達の実感を伴うため、とても学習の効果があります。また、テレビを通して比べると、一斉で見ても違いがよくわかるので、全体での学習がスムーズに進んでいくと感じました。
みんな熱心に取り組んでいました。すばらしいです。
20210624 3-1 社会 ~人形作りについて調べよう~
社会「こうのす」の授業です。
人形づくりについて学習しました。
課題「人形作りのじゅんじょを調べよう。」
「人形は、どんなふうにできていくのかな。」
子ども達からは、さまざまな意見がでてきます。
「では、どんな材料が必要ですか?」
「からだ」「あたま」「着物」「かざり」・・・
「人形は、あたまと言わないでかしらといいますよ。」
「そうなんだ~。」
教科書の地図を見ながら、頭や小道具、和紙などの材料が、さいたまや全国のさまざまなところから送られてくることを知ります。
「人形ができるまでを考えていきますよ。」「どこから作るのかな?」
今日のこの時間は、頭(かしら)ができるまでを学習していきます。
石こうを型に流し込んで頭を作ること、目きりをして首ぐしをさすこと、
うわぬりを3回繰り返してきれいにすること、
ほほべにを入れること、髪の生え際を描くこと、目を切って目玉を入れること
絹糸やナイロン糸で髪を結うこと
について、動画や画像、教科書の資料をもとに、教師が分かりやすく説明し、みんなで確認していきました。
社会科では、普段耳にしない言葉がたくさんでてきます。
「石こう」「目きり」「首ぐし」「うわぬり」「ほほべに」「髪の生え際」」「髪を結う」
このような言葉も、子ども達は授業の中で実際に見たり、映像で確認したりしながら、「そういうことか」と実感し納得していきます。
ただ聞いているだけではなく、疑問をもつことはとても大事です。一人の疑問が、みんなの学びになります。集団で学習するいいところです。
最後に、頭(かしら)ができる順序で、ノートに実際に絵を描いていきました。
子ども達の絵は、みなさまざまでとても興味深かったです。
頭(かしら)について、絵でしっかりまとめられていました。
1時間、楽しそうに学んでいる様子が印象的でした。